島崎藤村の長編小説破戒が60年の歳月を経て再び映画化されたので上田の映劇へ足を運んでみた。
先日偶然当店の駐車場でお会いした明治学院大学名誉教授のいわやくにお先生にお会いして藤村の話をした事、
先日藤村ゆかりの宿、中棚荘でワイン会をした事、
そして冨岡さんも映画を観に行ってきた事をお聞きして。
定休日のスケジュールもちょうど空いて、
何十年かぶりに映画館で映画を観ることができた。
破戒とは戒めを破る事。
どんな境地にあっても最終的に心通じ合える人がいたら乗り越えていける。
私はこの小説は身分のために差別され破滅に向かう悲惨な小説と思っていたが
未来が明るく終わっていて本当に感動した。
水戸黄門が人気なのはハッピーエンドで終わるからではないだろうか。
戦争、差別、などによりいたたまれない状況に陥る事はあるが、
主人公の丑松は子供たちに学問を学ぶ事で克服することができると説いている。
ちなみに福沢諭吉もペンは剣より強し(リシュリーの一説)と学問の尊さを説いている。
小諸市にゆかりのある島崎藤村の偉大さを知ることができる作品ですのでぜひご観覧をおすすめ致します。
その後、海野先生の写真展へ。美しい色合いに感動する
夜は小諸市のワインのご紹介。
FM軽井沢の収録がありました。
実際に8名の方に小諸のワインを味わって頂きました。
当店が小諸なる小宮山酒店と命名されたのは
小諸なる古城のほとり
藤村の詩集から私の叔父がつけてくれたのです。
色んな偶然が重なって今日まで来ているような気がいたします。